夏という時期はやはり私に取っては絶望をもたらす季節です。
どうしようもなく億劫と言いますか、コンプレックスを抱き、そして疲れ果てていくだけの季節なのです。
私はとある夏にモラトリアムを得ました。そして、その時に優しいサナトリウムに幽閉されたのでした。
どことなく生々しい作風だなぁと言われて苦笑いをしました、それもそうです。これは事実を捻じ曲げたものなのですから。
〈ミナト〉はこの作品を大変気に入ってくれましたし、「私ならこうするけどね」と憎ったらしく言ってきました。
さて、これがどこまで真夏の陽炎なのかはご想像におまかせしますと言う事で。
それでは。
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